株式会社サクラゲート
代表取締役 神名 秀紀

慶應義塾大学 理工学部卒業。
イマジニア株式会社、株式会社デジタルアドベンチャー、数社の役員を経て、2007年に株式会社サクラゲート設立。 同社の代表取締役に就任。
設立までの期間、プロデューサーとして、オンラインゲーム、オンラインカジノ、コンシューマーゲーム、教育ソフト、携帯公式サイト、コミュニティーサービス等々、多岐に渡るジャンルのサービス立ち上げに携わる。
枠に囚われない型破りなマーケティングと、それをベースとしたユニークなゲーム企画を得意とする。

どういった経緯で創業に至ったのでしょうか?

当社設立の前にオンラインゲームの会社をやっていまして、そこからスピンアウトするような形で2007年にサクラゲートの起業に至りました。また、ベンチャーキャピタルからの出資も後押しとなりました。
スピンアウトのきっかけに関しては、格好良く言うと音楽性の不一致みたいなものです(笑)。
年齢は31~32歳ぐらいでしょうか。

時代的にも、携帯ゲームが流行って、その後スマートフォンが出てきて、経営の選択としては激動の10年だったのではないですか?

確かに会社立ち上げ当初に収益を見込んでいたモバイル事業が全く上手くいかなかったり、困難なことは何度もありました。ハッキリ言って最初の3~4年は失敗と苦労の連続でした。
一方、失敗からのリカバリーが出来るように、リスクの先読みと事業撤退のタイミングは常に意識していました。その判断材料を集めるために、同業他社やネットからの情報収集は怠らなかったような気がします。
また、お陰様で10年継続させる事が出来た背景には、過去に在籍していた会社の教えによる影響は多分にあります。兎に角、固定費には気をつけろ的な。豪華なオフィスにするな、とか無駄な人材を雇うなとか。また、ちょっと角度は違いますが「美人すぎる秘書がいる会社は要注意!」と教わったことも(笑)。

現在は事業も軌道に乗ってきたとのことですが、御社の事業内容をお聞かせください

スマートフォンアプリのカジュアルゲーム、WEBソーシャルゲーム、海外向けオンラインカジノゲームの3本柱となっています。
昨年リリースした女性向けのSNS風チャットゲーム「内緒でふたまた」は、ノンプロモーションにも関わらず、デビュー早々、AppStoreのエンタメジャンルで32位になりました。
また、海外向けのサービスとして、「エヴァンゲリヲン」のオンラインビデオスロットをプロデュース・制作し、世界最大規模のオンラインカジノプラットフォーム「888casino」にサービス提供中です。こちらは、日本のIPをテーマとしたオンラインカジノのパイオニア的存在と言って良いと思います。

企画のアプローチがとてもユニークですよね。

弊社の強みは「アイディアとそれを支える開発・制作力」です。
アイディアと言っても企画に限らず、サービスの細部全てがアイディアと考えています。また、そのアイディアを実現するスピードにもこだわっています。
私自身、アイディアのヒントを得るために映画を観たり、スポーツをしたり、仕事以外の活動も積極的に行っています。

非常に少数精鋭で多くのゲームを作られていますよね。

そうですね。結構、驚かれることが多いです。開発スピードに関しても、他社が半年かけて作るようなものが、弊社では2,3ヶ月程度で出来てしまう場合があります。
それを実現させる為の作戦の一つとして、極力得意なことは自社でやり、苦手なことは他社さんにお願いするという、アウトソーシングに明確な指針を立てているというのがあります。
今後はさらにその精度を上げつつ、自社の強みを伸ばしていきたいと考えています。

そのようなチームを作る中でどのような方と働きたいですか?

会社のステージにもよると思いますが、今は「マルチプレイヤー」。なんでも柔軟にチャレンジ出来る人。特にこの業界は変化が激しいので、常に新しいスキルや領域をキャッチアップできないと生き残っていけません。
ただ、マルチと言っても何でもかんでもという事ではなく、強みを活かす事を中心にステップアップしていく事が重要だと考えています。強みに関して言うと、実は個人の趣味や感情とリンクしているのではと思っていまして、面接ではその辺りを必ず確認するようにしています。

スタッフとのコミュニケーションも非常に大事にされていますよね。

私は飲みニケーション肯定派です。別にアルコールが無くてもいいんですが(笑)。
メッセンジャーなどのコミュニケーションツールやプロジェクト管理ツールなど、便利なオンラインツールが沢山ありますが、その一方で感情が伝わり難くなっていると感じます。「感情で仕事するな!」って人も多いですが、なんだかんだ言って重要ですよ。感情は。そういう意味で、フェーストゥーフェースのコミュニケーションは大事だと思っています。

次の一手についてお聞かせください。

来年の2018年は当社にとって大きなターニングポイントになると考えています。今年の7月に株式会社アエリアのグループに入りました。その後ろ盾を得て、既存ビジネスを大幅に伸ばして行く計画をしています。
また、日本でもIR(統合型リゾート)の話題が出ていますが、ゲーミング(オンラインカジノを含む)の分野には非常に大きなポテンシャルを感じていまして、更なるチャレンジを目論んでいます。ゲーミング事業は厳しいレギュレーションをはじめ、参入障壁が非常に高い領域です。そこへいち早く取り組んでいる弊社には、大きなアドバンテージがあると考えています。

あえて課題を挙げるとすればどのようなことでしょうか?

海外市場、IR、ゲーミングというと聞こえが良いですが、その分野ではハッキリ言って日本は後れを取っています。そして、海外では切磋琢磨の中で勝ち残った強豪が唸るように沢山存在しています。ポテンシャルはある反面、競争も激しいと・・・あえて課題というより、課題だらけです・・・
また、チャレンジばかりでは事業が成り立たないですから、最初の話に帰着しますが自社の強みをしっかりと見極め、伸ばしつつ、チャレンジを続けていきたいと考えています。