Emotion Intelligence株式会社
代表取締役CEO 太田 麻未

早稲田大学卒業後、新卒で楽天株式会社に入社し、ECや決済領域にて事業企画、開発を経験。
その後、株式会社リクルートライフスタイルにて、決済事業に関わる業務や役職を超えて横断的に経験。
2015年に機械学習・人工知能を用いて新しい価値を生み出すビジネスに惹かれ、Emotion Intelligence株式会社に参画。
2016年に代表取締役CEOに就任。

早速ではありますが、代表取締役に就任された背景を聞かせてください。

まず、もともと楽天やリクルートで決済領域などに携わっていたのですが、当時のメンバーに声かけしてもらったことがきっかけではありますが、機械学習を用いたビジネスを行っていて面白いと感じましたし、ベンチャー企業に挑戦するなら若いうちの方が良いと考え、2015年にジョインしました。
2016年末に、前代表が退任するタイミングで、株主から「代表をやってみないか」とお声かけをいただいて、今の代表取締役というポジションに就きました。

その時は、どのようなお気持ちでしたか?

正直「何を言っているのだろう」という気持ちでした。まさか自分に声がかかると思っていませんでしたし、最初は、本当に意味が分からなかったですね(笑)。
ポジティブもネガティブという感情もなく、ただ単に自分に声がかかるという発想がなかったですね。
ただ、実際には、リスクはないと思っていましたし、なかなかこのような機会もないと思いましたので、チャレンジすることにしました。

最終的には、どのように決められたのでしょうか?

昔から、何かを決めたり迷うことがあった場合には、面白い方か大変な方を選ぶと決めていて、社長というポジションは大変だと思っていましたし、今までとは違った経験ができるという点では面白いことだと思っていましたので、チャレンジしました。
3日間くらい迷いましたが、最終的には自分で決めるしかないと思っていました。
でも、私が動揺した以上に当時のメンバーは困惑したと思いますよ。仮に同僚として私のことを信頼していたとしても、社長という存在は別物だと思います。ある意味、社長が変わるというのは、同じ会社だとしても、別の会社に転職するくらいのインパクトがあると思います。

当時思い描いていた、社長像とのGAPはありますか?

そうですね、特段「社長像」というものがあった訳ではありませんが、思っていた以上に日々迷いますし、自分の考え方や思考プロセスが日々変わっていくという実感はありますね。
事業の成長は、すべて自分自身の責任だと思っていますし、言い訳は一切できません。
むしろ言ってもどうしようもないこともありますし、最終的には全て自分が意思決定していますし、立ち位置が変わったので、どんな事象に対しても結局は自分で受け入れるしかないですし、対処していく必要があると思っています。
社長って、よく「孤独」っていうと思いますが、その孤独という感情が、今よく分かります。

そのような中でも、一番の危機などはありますか?

人の入れ替わりのタイミングは辛かったですね。
単純にメンバーがいなくなる寂しさと、業務的負荷や新しく入ってきた方と再構築していくためにまとめていくことは難しかったですね。
既存にいたメンバーと新しいメンバーでは、同じ社員ではありますが、社長が異なる時代を走っていますので、その意識の統一をしていくことが課題でした。
第二創業として、会社を作り直す想いでやっていましたが、今までつくり上げられてきたものもありますので、守らなければならない部分と新しくつくっていく部分のバランスを保つことが大切だと思い、「変化をみんなで楽しんでいく」といった雰囲気を作っていこうとしましたが、とても苦労しました。

それらをどのように乗り越えたのでしょうか?

まずは、自分がどうしたいかという意志を持つことですね。あと、良くも悪くも、あまり1つ1つのことに気にしすぎないようにしました。
変えていくにあたって、失敗したり、困難にぶちあたったりしましたが、そこでくよくよしないことですね。私自身が立ち止まったら、メンバーはもっと辛いと思いますしね。

これから、太田社長としての会社を拡大していかれると思いますが、どんな方と一緒に働いていきたいですか?

何事にもポジティブで、変化を楽しめる人ですね。
どんな会社でも、社会変化がある中で、対応していく必要があると思いますし、浮き沈みがある中で、沈んだところに引っ張られると大きな成長にならないと思っています。
だから、大きい波も小さい波も、波乗りみたいな感じで対応していかないと、物事すべてに対応していけないと考えています。
何より、私自身が今までの会社でも、役職やポジション問わず、もまれることはありましたが楽しめてはいましたし、今はこれまで以上に波が激しく、時には溺れそうになることもありますが(笑)、結局は変化を楽しんでいますね。
大変なことが多い分、嬉しいニュースがとびきりのご褒美に感じることもあります。

今後は、どのような展開を考えていますか?

今後は、蓄積されたデータとアルゴリズムを活かしながら、新しいビジネスをつくっていきたいと思っています。また、市場でのシェアを拡大していくために、ECから違う領域に展開していくことは考えています。
他社を参考にすることもそうですが、それらをみて、自社であればどうするかを考える必要があると思いますし、ベンチャー企業は、大手とは戦い方も勝ち方も異なると思います。そういった視点も忘れないように、「どうしたら勝てるか」「どうしたら実現できるか」と日々考えています。

最後に一言お願いします。

私自身、今では社長というポジションに就いてよかったと思っています。
悩んだ選択ではありましたが、結局後悔はしていないですし、やはり自分自身の視野も広がりました。今までで一番の学びでしたし、周りからの見え方も変わりましたので、それは面白いな、やってよかったなと思っています。
反対に、もしあの時社長になる決断をしていなかったとしたら、それはそれで後悔はしていなかったと思っています。なぜなら、今の状況や思考プロセスなど、全く想像ができていなかったと思うからです。
だからこそ、よりチャレンジしてよかったなと思っています。チャレンジしていなければ決して想像できなかった「今」がやっぱり刺激的で面白いです。