日本ECサービス株式会社
代表取締役社長 清水 将平

関西大学卒業後、三菱電機系プロバイダであるDTIのテクニカルサポートを統括し、主要4誌でサポート満足後No.1の評価を獲得。その後1年間の海外生活を経て、住友商事グループに入社。ブロードバンド化によるECの成長を予測し、2003年に楽天株式会社に入社。2年間のECコンサルタントとして勤め、MVPなど多数受賞。
多岐にわたる業務に携わり、2007年にはフリービット株式会社の社長室にてDTIを買収後、DTIにてマーケティング部門のマネージャーを務める。
2010年独立後、GMOグループのアドバイザーを1年半勤めた後、2011年に日本ECサービス株式会社を設立。現在は、日本全国800社以上の楽天ショップを支援する会員制サポートサービス「ECマスターズクラブ」を運営。

様々なご経験をされていますが、どのような経緯で創業に至ったのですか?

正直なところは、自分自身で稼いでいきたいと思ったのが率直な理由です。
三菱電機情報ネットワークに入社後、研修終了後すぐにベンチャー企業に出向になり、仕事をしながら、パソコンやインターネットのことを学び、おかげ様インターネットの専門誌でサポート満足度No.1という評価を頂くことができました。
その後、カナダへ1年間ほど英語の勉強に行き、ケーブルテレビの営業を経て、インターネットは十分に広がっていましたので、ネットを利用したコンテンツに興味がありましたので、たまたまネットで見つけた楽天に入社しました。
楽天では、ECコンサルタントとして務めていたのですが、職歴がらパソコンは得意でしたので、担当ショップの売上を比較的簡単にあげることができました。その後、5部署くらい兼務し、社内の表彰で賞状を10枚くらいもらったと思います。社内のビジネスアイデアコンテンストなどで賞ももらっていましたので、本当はもっといろいろとやりたかったのですが、なかなかそのような機会を得ることができず悶々と・・・そんな時に、フリービットの石田社長と再会して、仕事を手伝ってほしいと言われ、一時的に個人事業主として手伝うことに。

独立の大きな決め手はなんだったのでしょうか?

私自身、高い目標を言われるほど、やってやろうと思ってしまうんですよね。だから、様々な案件を紹介されると断れなくなるじゃないですか。断って成功しなかったら給料も下がってしまって・・・
その時にある上司に相談したところ、「会社にとってはすごい便利屋で何でもできるけど、あなたの専門性は何なの?」と問われて、確かにそうだなと気づかされましたね。そこで自分の得意なことを見つめなおしました。

もともと独立することは考えていたのでしょうか?

起業したいという思いありませんでしたが、稼がなければならなくなった時の選択肢が、独立だったという感じです。24歳くらいの時に、「自分でやればいいのに」と言われたこともありましたので、もともとサラリーマンには向いてなかったのかもしれません。

今までに、会社の危機とかありましたか?

危機はいっぱいありましたよ。
一番の危機は、会員を増やしたときにキャッシュがすごく出てしまうビジネスモデルにしていた時です。セミナーを全国で行うと、出張費もかかり、キャッシュアウトがすごく多かったんです。すべて自己資金の範囲でやっていましたので、この時、はじめて本気で借り入れを検討しました。

危機があったものの自身で解決をしてきたのですね。

そうですね。楽天時代もかなりきつかったですが、その経験があったからこそ普通の人では諦めてしまうようなことも、諦めないでやれていると思っています。

今後、どのような方と一緒に働きたいですか?

働くみなさんも、自分の人生なので、やりたいことをやればいいと思っています。あとは、自分が逆の立場の時にされて嫌なことはやらないようにしています。また、サラリーマンと経営者を両方経験すると、そのギャップを感じることも多く、経営者にもなると、なかなかすべての社員を理解して評価するのも難しいと感じています。ですので、社員の給与については、給料は上がるものではなく、上げるものだと伝え、上げて欲しければ進言するように伝えています。ですので、お互いの立場を理解して、目標達成をコミットできる、やる気に満ちた方と一緒に働きたいですね。

次の一手があれば教えてください。

現在、会員が800社くらいですので、年内に1000社を目指したいと思います。
上場企業から夫婦二人で経営している会社もある中で、1000社集まれば、会員がもっと満足してくれるようなサービス、例えば個別のサポートもしたいと考えています。
他にも、個人的には、やりたいことがたくさんあるんですが…

具体的には、どのようなことがやりたいのですか?

会社はただのハコでしかないと思っていますので、自分が表に出るのではなく、新たなハコを作り、世の中に新しい価値を提供していきたいと思っています。
私自身、学生時代は、学園祭とかでも大道具とか小道具担当でしたので、同じように裏方として、表舞台で頑張る方々を支援していきたいと考えています。ボタンをかけ違って失敗してしまった人たちを正して、サポートするみたいなイメージです。
あと、個人的に事業とは異なるのですが、「ストレス」に関する本も書いているんですよ。父親が働いている時に鬱になったことがあり(今は元気ですが)、真面目に働くことについて、いろいろと考えせられました。そうならないために、自分自身でストレス耐性を蓄え、ストレスの面でも頑張っている人のサポートをしたいと思います。

ECサービスにこだわらずに、ご支援されているということですね。

そうですね。子どもに自慢できない仕事はしたくないと思っていますし、儲かるからやる、というのも自分には向いていないようです。
我々のお客様は、中小企業が主となりますが、現在ではそのお客様がたまたま楽天に出店しているだけで、事業自体はバラバラです。切り口が一緒になっているだけであり、中小企業の支援をしてきたいというのは変わらないですね。