シーティーエス株式会社
代表取締役 森田 英之

1967年京都府生まれ。地元の工業高校機械科を卒業後、サラリーマンを2年経験。
その後、俳優を目指し、京都・大阪を拠点に、舞台・映画・ドラマを中心に活動。俳優渡辺謙との出会いをきっかけに上京を決意し、同所属劇団の研究所へ入所。 2年間所属した後、自らの俳優業には終止符を打ち、ディレクターを志望し、芸能プロダクションに就職。俳優故山城新伍のマネージャーを約1年間経験。
その後、芸能界からは足を洗い、技術者志望でカシオ計算機の代理店に就職。約10年の経験の後、当時上場を目指していた会社の子会社立ち上げに参画。
約3年後、体制確立を目処に退職し、新たな保守会社設立に取締役として参加。
リーマンショック後の不況の中、前職の取締役を退任して、2009年にシーティーエス株式会社を設立、代表取締役に就任。

森田社長は、独立する前は、どのようなご経験をされていたのでしょうか?

私は、京都の太秦映画村の近くで育ったこともあり、昔は俳優を目指してドラマや映画にも出演していたんです。俳優の渡辺謙さんと出会うことがあり、それを機に上京して同じ劇団に入り、また山城新伍さんのマネージャーなども経験していました。
その後、芸能界には区切りをつけ、もともと機械いじりが好きでしたので、カシオ計算機の代理店に就職しました。そこから、10年の経験を経て、上場準備をしているPOS中堅メーカーの子会社で保守会社の立ち上げに引き抜かれ、3年後には、また別の会社から保守会社の立ち上げ参画のお声掛けをいただき、取締役として参画しました。

その後、どのような経緯で独立に至ったのでしょうか?

取締役で参画した会社が、当時2008年のリーマンショックで大打撃を受け、生き残りを掛けた経営方針の考え方の違いから取締役を退任しました。当時40歳を超えていたので、再就職をするのも難しい歳ですし、会社を起こしたいという想いはもともとありましたので、一念発起して起業することにしました。
会社の立ち上げなど経営まわりのことは今までもやってきましたので、特に問題はなかったですね。
最初は、個人事業主で始めようと思っていたのですが、カシオ計算機の代理店時代にお世話になり、既に独立していた方から、「サラリーマンに戻るつもりがないなら、法人にした方がいい」と助言されたこともあり、500万円の資本金を準備し、法人を設立しました。

創業してから、会社の危機などはありましたか?

ゼロからの創業でしたので、直ぐにはお客さんがつかなかったことですね。前職を退職する時に、営業中の顧客以外は一切手を出さないと約束していましたので、挨拶回りをして、資料を作成して、ホームページを立ち上げてと、何もかも一人でやる必要があり大変な日々でしたね。
初めて売上が立ったのが、7ヶ月目です(苦笑)。プラス思考なところがありますので、5ヶ月目までは不安ではなかったのですが、6ヶ月目に入った時に、そろそろやばいな、と思い始めましたね。
その後、2年目はトントン、3年目からやっと黒字になりました。

貴社にとって、ライバルと思っている企業はありますか?

我々と同じようなビジネスをやっている企業は少ないと思いますので、ライバルと思っている企業は特段ないですね。自社として考えているのは、上場を目指すことなどは考えてなく、確実に業績を伸ばしていきたいと思っています。
会社をつぶさないためには、従業員を大切にすること。またお客様のためと思って仕事をしていたら結果は自然とついてくると思いますので。

お客様も従業員のみなさまのことも大切にされているのですね。
そんな森田社長は、どのような方と一緒に働いていきたいですか?

ずばり、「いい人」ですね。生活のためとか仕方なく、などではなく、自分のやりたいことや人生の目的や目標を持って働いてくれる人ですね。
第1号の従業員も今フランスに行っているのですが、入社から6年程経った頃に、「フランスに行きたい」と言い出したんです。もちろん辞めて欲しくはなかったのですが、会社の都合で「辞められたら困る」ということは言いたくなかったですし、逆に応援しましたね。

最後に、次の一手を教えてください。

現在、新規事業として、ドローンに関連するビジネスを立ち上げています。
ドローンは現在、空撮としての市場は成熟してきていますが、今後は、点検やメンテナンスの需要が高まってくると思いますので、それらに対応できるように我々も事業を展開していきたいと思っています。
業界自体もこれからのところはありますので、市場の成長に合わせて、先行者として事業を行っていくために、今のうちから整えていきたいと思っています。

なぜ、ドローン事業を始めようと思われたのでしょうか?

現在、IT関連の保守をしていますが、そもそもパソコンの出荷台数は年々減少してきているんです。今後、より一層ハードウェアはコモディティー化し、単価も落ち、使い捨てになり、保守が必要なくなる時代がくると思っています。
その影響からか、7期増収増益だったのですが、8期目には売上が3%落ちてしまったんです。そこで、新規事業を立ち上げないと、と考えた次第です。
ドローンの業界・市場でも、必ず保守が必要になる時代が来ると思っています。9期目からスタートして、3年後の12期目を迎える2020年には黒字化を目指していきたいと思います。