株式会社プラスクラス
代表取締役 平地 大樹

1980年東京都生まれ。電気通信大学卒業後、プロバスケットボール選手を目指して渡米、契約はできず帰国し、日本でプロ活動をした末に引退。
プロアスリートのセカンドキャリア支援事業設立を目指し、2007年に人材コンサルティング会社に就職。同社のリストラを経てWEBコンサルティング会社に就職し、営業・技術・商材開発など幅広い業務に携わる。
2011年にWEBコンサルティング会社の株式会社プラスクラスを設立。
その後2016年にスポーツマーケティングに特化したプラスクラス・スポーツ・インキュベーション株式会社を設立。

早速ですが、創業に至った経緯を教えてください。

私自身、一流のプロのバスケットボール選手を目指していたのですが、中途半端な選手生活を送ることになり、引退後に何をすべきか?と考えた時、スポーツ業界に対して何か恩返しできないか、と考えました。
プロスポーツ選手を目指す方々は、一つのキャリアとしてプロを考えていますので、引退後のキャリアでスポーツとは関係のない仕事をされたりすることが多く、生涯を通して活躍している事例が多くは見られなくなってしまうと、プロスポーツ選手を目指す人が少なくなってしまうのではないかという考えに至りました。
能力の高い人材がプロスポーツ選手を目指さなければ、プロスポーツ選手のレベルも高くならない。となると、日本代表に選ばれる人材も他国と比較すると低くならざるを得ない。結果、強い日本代表が創り上げられなくなってしまいます。まだまだ日本のプロスポーツはマーケットとして未熟ではあるものの、あるからこそ、日本代表が強くなると、そのスポーツ自体も注目を浴び、盛り上がります。だからこそ、日本代表が強くあることが非常に重要なんです。だから、プロスポーツ選手のセカンドキャリアを支援したいと思ったんです。

その想いを実現するために、今の会社を設立したのでしょうか。

そうですね。ただ、セカンドキャリアのニーズや人材ビジネスの業界構造も分かっていなかったので、まずは人材コンサルティング会社で業界を学び、その後WEBコンサルティング会社で、WEBマーケティング関連の知識をつけました。
本当は、その前職の支援を受けて事業化する予定だったのですが、技術会社だったので、私が求めていた体育会系の組織創りはカルチャーとして難しいな、と考え独立することになりました。
だから、どうしても起業したかった訳でもないですし、セカンドキャリアの支援を実現する手段が起業だったということですかね。

今までに、会社としての危機などはありましたか?

ちょうど3年目の時ですね。人材においての苦労はありました。
創業メンバー以外での採用は初めてで、もちろん信用している人の知り合いだったので採用したのですが、スケジュールが守れなかったり、作業が進まないことが多く、個人成績においても、長きに渡り給与以上の売り上げを立てることができない月が続いたことがありました。
当時は、デキル人財とそうではない人材の信頼関係も揺らぎ、社内も殺伐としていましたし、私自身も採用したことを非常に反省しました。
そこからというもの、コアメンバーの採用に関しては、私自身が信用している人、もしくは一緒に仕事をしたことのある人で会社ではなくその人自身が優秀だと感じていた人しか採用しないと決め、現在のメンバーの半分以上は、私自身の知人ですね。あとの約半数は、毎年採用している新卒になります。

新卒採用となると、知人から集めるということもいかないと思いますが、何か工夫していることはありますか?

実は、一次面接はすべて私が行っています。私のところでかなり精査させてもらい、役員メンバーからも現実的にかなり大変な仕事であることも伝えた上で、それでも「やりたいです!」と言ってくれる方に1dayインターンを受けてもらっています。
社員全員の前でプレゼンテーションを行い、メンバー一人ひとりからコメントをもらい、その反応を見ることで、本当にこの会社に入りたいのか、熱意や意志を見極めさせてもらっています。
正直な話、僕らスタートアップには、「がっつり頑張ります!」っていう人でないと合わないと思いますし、当社はインターンでさえも熱意とやる気は半端ないですよ(笑)。

そんな貴社に合う人物としては、具体的にはどのような方なのでしょうか?

簡単です。素直な人ですね。そして、「部活めっちゃ頑張ってました!」みたいな方ですね。
スポーツって、PDCAをめっちゃ回してるんですよ。
例えば、野球において3割バッターになるためには、何試合の中で何本ヒットが必要で、それを打つためにはどんな練習が必要で、やってみたらどうで、もっと改良すべき点はなんだったのか悩んで、また試して、とよく考えるんですよね。ただ単にガッツがあるから良いという訳ではなく、普段からPDCAを回しているんです。
ただ、彼らは自分が「PDCAをまわしている」というビジネスライクな表現や存在を知らないので、ビジネスにおいてそのサイクルと合致することが分かった瞬間、その子は伸びる思っています。

今後はどのようなことを強化していきますか?

今、当社では、ライスワークとしての「株式会社プラスクラス」とライフワークとしての「プラスクラス・スポーツ・インキュベーション株式会社」の2軸で事業を展開しています。そして、5年後には「プラスクラス・スポーツ・インキュベーション株式会社」の上場を目指しています。
分社化した理由としては、プラスクラスでは、マーケティングとクリエイティブに強いビジネスパーソンを育て、スポーツの会社とはまた別に会社を複数創り、当社の社員でいる間にグループ会社や関連会社の代表や役員など、経営経験をしてもらいたいという考えがあり、スポーツの会社はその第一号という位置づけにあるため、です。

スポーツ事業ではどのようなことを考えているのでしょうか?

2020年のオリンピックが取りざたされている中で、2015年にスポーツ庁が設置されたことにより、日本もスポーツを強化していきます。今では5兆円のビジネスを、2020年には10兆円、2025年には15兆円にしようとしているのです。
私たちも、組織体制をさらに強化し、安定収益を得られるようなサブスクリプションモデルも構築しながら、業界に対してクリエイティブとマーケティングでの強みを発揮していきたいと考えています。また、本当の意味での「セカンドキャリア」を支援している会社がココにある、ということをもっと多くの日本の方々に知ってもらうためにも、さらに大きな成功をおさめていきたいと思っています。